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ヤミ金と取引すると貴方も犯罪者の仲間入りをするかもしれない!|闇金情報ブログ
投稿日:2014.06.04
最新更新日:2018.11.19
相談員
ヤミ金と取引すると貴方も犯罪者の仲間入りをするかもしれない!
目次

ヤミ金は貸金業法,出資法を始めとする多くの法律に触れる行いをしている犯罪者ですが,彼らに借りることは犯罪ではありません。
また,ヤミ金への返済金は,犯罪資金となり新たな被害を生むという側面があるにせよ,彼らと取引しただけで刑事責任を負うということはありません。
みなさんにはこのブログで,闇金と取引してはいけないと何度もお伝えしていますが,それは闇金が高金利で,執拗に嫌がらせをしてくる・・という理由だけではなく,金を受け取ることでご自身の口座が凍結されたり,警察から事情を聴かれることがあることがあるからです。
さらには,闇金から犯罪行為に加担することを持ちかけられることがあり,それに応じれば当然あなたも警察に逮捕される危険があるのです。 しかし,実際にはヤミ金との取引を端緒に犯罪者になってしまう人は多くいます。何故このような落とし穴があるのでしょうか。
犯罪を犯してもお金を借りたい人の末路

「携帯電話を6台契約して送ってください」
「ネット口座を3口座作ってログインIDとパスワードを知らせてください」
既に何度もご紹介していますので説明は割愛しますが,携帯を(代金の支払意思なく)転売目的で購入する行為や口座売買は犯罪です。知らなかったでは済まされません。
相手の業者はあたかもあなたに配慮するかのように装って,「SIMカードは抜いて送ってください,でないと犯罪になるので」
「携帯代金は全てこちらで払うので問題ありませんよ」
「口座は詐欺などの犯罪には使いません,節税目的の人が使います」
「融資条件として確認させていただくだけです。すぐにご返送します」
SIMカードを抜いて携帯を送れば問題ないのかというとそんなことはなく,携帯の販売店に対する詐欺が成立する場合があります。また,口座に関しては100%詐欺やヤミ金などの犯罪に使われます。
そして,携帯にせよ口座にせよ,それを送ったのちに融資が実行されるということはありません。つまり,お金を借りるどころか犯罪に関与してしまい,債務も増えてしまうというわけです。
口座や携帯電話を闇金に譲渡することは有償・無償を問わず絶対に行わないでください。もちろん,通常の精神状態であればこのような申し出に応じることはないでしょうが「どうしても今日中にお金が必要」であるとか「返済を待ってほしい」という焦燥感に悩まされていると,真面目な方であっても闇金の言うことを聞いて違法行為に手を染めてしまうことがあります。
たとえ闇金に脅されたのだとしても,口座・携帯電話の譲渡をすると貴方が警察に逮捕される可能性があります。
返済の猶予や免除を受けたい人に闇金が提示する条件
次はヤミ金と既に取引してしまっている人の話です。高利の返済をいつまでも続けられる人はいません。多くの人は1ヵ月~2ヶ月程度で支払いが滞るようになります。
支払いが滞れば,ご本人の職場を始め,あらゆるところに嫌がらせを行い回収を図ろうとするのがヤミ金ですが,中には本当に支払能力のない人もいます。するとヤミ金は,次のようなお金以外のことを要求し,それと引き換えに支払の猶予や免除を持ちかけてきます。
交換条件1「口座を売れ」

口座の譲渡や転売は違法行為です。
返済に代えて口座を渡すよう要求されます。業者によっては,○○銀行はいくら,○○銀行はいくらと銀行により値段を付け,それに応じて債務を免除するようなやり方をしてきます。新規で作った口座より今まで生活に使っていた口座を高値で引き取るというところもあります。
また,口座譲渡は犯罪だから出来ないと答えると「キャッシュカードを落としたら悪用されたといえば大丈夫」と言われたのでやったという方が多くいますが,そういう方の逮捕事例も多くあります。紛失した口座がたまたま犯罪に使われたなどという無理のある嘘に騙されるほど警察は甘くありません。
口座を譲渡し,不正に使われたことが判明すると,今後貴方自身が新たに新規口座を開設する必要があった時に銀行に断られる可能性があります。これは譲渡した口座の銀行だけではなく他の銀行でも断られる可能性があります。軽い気持ちで使っていない口座を渡しただけだと思っていても,普段の生活に大いに影響を及ぼす可能性があります。
なお,これを強要されそうになった際の対策ですが,「前に口座でトラブルになったことがあるので多分作れない」とでも言えば相手が勝手に察して無理強いしないようになると思われます(自己責任で対処してください)。
交換条件2「出し子をやれ」

自分の口座にヤミ金の資金の入金があり,それを引き出して別口座に現金振込させる(バイク便や私書箱への郵送の場合もあり)ことです。一種のマネーロンダリングですね。知らずにこれをやらされてしまうケースもありますが,事情を知った上でやれば立派なヤミ金の幇助犯です。勇気を持って断りましょう。
交換条件3「取立てに行け」

これをやらせようとするヤミ金は少数派ですが確実にいます。都道府県又は市区町村を同じにする別の債務者の取立て・回収に行けというわけです。
自分達の手は汚さずに,家まで来ないだろうと安心している債務者を震え上がらせる試みです。これも絶対に断るべきです。最悪その場で警察に逮捕されます。貴方がヤミ金として働いているのと同じです。
闇金から融資を受けると自分の口座が凍結される!?
これは,意図せず被害を受ける可能性が高いです。闇金に融資の申し込みをすると,あなたの銀行口座にお金が振り込まれますが,その時の振込人の名義はどうなっているでしょうか。
たとえばあなたと話をした闇金が「タナカ」などと名乗っている場合,その名前(タナカという姓のみ)で振り込みをしてくることが多いのですが,全く別のフルネーム(例「スズキ イチロウ」)で振り込まれることもあります。
この場合,あなたが闇金から借りたお金は,他の被害者が振り込んだ返済金である可能性があります。被害者が弁護士・司法書士に解決を依頼すると,返済した口座は犯罪利用口座として口座凍結の手続きが取られます。
そうすると「自分は闇金ではなく,金を借りただけ」であっても,あなたの口座が凍結されてしまいます。闇金から借りれば,借りる前よりもっと困った事態になることがあるということです。
今回は,ヤミ金と付き合うだけで生じる様々なリスクについてのご紹介でした。最近は,ヤミ金と知らずに取引を始めてしまったという被害が多いのですが,それでも,「ちょっとおかしいな」とはみなさん思うようです。そのときに引き返せれば,被害は最小ですし,犯罪者の仲間入りということも避けられます。
闇金と関わって良いことは一つもありません。貴方自身が犯罪に巻き込まれ後悔する前に,一刻も早く関係を断ち切りましょう。
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